タイトル名   メーカー、ブランド名   総プレイ時間  
絆きらめく恋いろは 椿恋歌   CRYSTALiA   5 時間前後  
                                       
シナリオ    グラフィック   音楽    キャラクター   総合点数    個人的評価  
B(22/30)    B+(15/20)   B+(15/20)   B+(23/30)   B+(75)    C+  
 
初めに(前書き)

今回は 絆きらめく恋いろは (以降は本編と表記)のファン
ディスクの 絆きらめく恋いろは 椿恋歌 (以降は本作と
表記)のレビューとなっています。そのため本編の ネタバレ
いくつかありますのでその点はご了承下さい。それと本作の
シナリオのついても軽度の ネタバレ の可能性があります。
個人的にはこのぐらいは大丈夫だと考えていますが、少しの
ネタバレ も嫌だという方はこのまま戻ってください。
以上 2 点を理解して頂いた上で読んでいただいたら幸いです。

総評

私の個人的評価が高くないですが、このゲームはあくまでも
本編の椿の個別ルートの 延長線上 にあるので、本編で椿が
好きな人以外がプレイすればこういった評価になるはずです。
もっとも私の個人的評価の原因は 都子の扱い方 ですけどね。
その辺りは後で詳しく書きますが、私が期待していた展開が
皆無だったんですよね。ただ、椿が好きな人には 十分 とは
言えずとも、満足出来る内容だった事は間違いないです。まあ
簡潔にまとめるなら、本編で椿が好きだった人以外は買わなくて
問題ないです。シナリオを含めて 椿が好きだった人は少し
肩透かしを食らうかも知れませんが、プレイした事を後悔する
ような出来ではないです。そもそも総合点数で 良作 の範疇
ではありますので。後、本編でも存在していたタイトル画面
から各種鑑賞モードへの移行の際にヒロインが喋る機能ですが
本作では椿が全て喋ります。それらは椿が好きな人にはきっと
響く はずです。何せ椿が本編で一番好きではなかった私でも
可愛いと感じましたからね。

あらすじとプレイについて

簡単に書くと 本編で主人公と結ばれた椿。未来へと進み
始めたそんな 2 人の前に現れる「カグヤ」と名乗る謎の
少女。さらに学園内での新たな戦い「タッグトーナメント
バトル」主人公と椿。そして 2 人の友人達も巻き込んでの
新たな物語が始まろうとしていた…(一部公式サイトより
抜粋)といった感じです。
 
総プレイ時間は 5 時間前後ですかね。最初にプレイする
一本道のシナリオが 2 〜 3 時間で、スペシャルに登録
されている 5 つのHシーンをみるとタイトル画面の左下に
「Bridal」が追加されます。こちらは 30 分前後ぐらいの
ボリュームです。一応総プレイ時間は 5 時間前後にして
いますが、Hシーンの閲覧時間によっては 3 時間以下で
プレイが終わる人もいるかも知れませんね。「Bridal」に
ついては本編同様にで強制的にロックを解除する事も可能
ですが、本編以上にそれをするメリットもないので素直に
最初は GAME START でプレイを始める形でいいと思います。
5 つのHシーンに関してはゲーム開始時にいくつか開放されて
いますが、こちらの閲覧はお好きなタイミングでいいです。

シナリオ

まず始めに共通ルートがないので、ルート解説は省略します。
では、シナリオについてですが、総評で書いたように本編の
椿の個別ルートの 延長線上 のお話が本作の シナリオの全て
です。まず、ここを理解して下さい。そしてシナリオの尺が
本編の椿の個別ルートと変わらないぐらいあります。その上で
恋人関係になる過程の描写が必要ではないのでその分も含めて
主人公と椿の甘い恋人関係を結構な尺を割いて描写しています。
これは個人的にファンディスクに期待したい事の 1 つである
主人公とヒロインの 濃いめなイチャラブ描写 を十分に描けて
いたと言えます。一方で本編での「刃道」に重きをおいた
シナリオを評価していた人にとっては本作のシナリオは少し
物足りないと感じると思います。少々乱暴な言い方ですが
本作のシナリオは本編の桜夜の個別ルートを椿の設定に合わる
形で再構築したものですからね。ただ、この辺りはもう個人の
好みとしか言えないんですよね。本編でも「天呪」に重きを
置いたしおんや桜夜の個別ルートがつまらなかったかと言われ
たら私はそんな事はないと否定します。まあ、思う所がない
訳ではないですけどね。ただ、本編で椿の個別ルートを評価
している人の多くは「刃道」に重きをおいたシナリオが好き
だった人が多いはずなので、本作のシナリオに物足りなさを
感じる人は多いと思います。後は個人的には都子の扱い方が
やっぱり本作でも気になりましたね。一応本編の桜夜の個別
ルートとの 違い についての描写もあり、最低限のフォローは
あったものの 強すぎるが故に 戦闘描写や人物像なども含めて
持て余した感じが強かったです。魅力的なキャラクターなので
もっとスポットを当てても良かったと思うんですけどね。まあ
本作はあくまで 椿のお話 なので、私のような考えの人には
そもそもシナリオが合わないのでしょうけど。

グラフィック

本編と評価は変わらないです。ただ、椿のとある立ち絵と
回想シーン 5 番目のHシーンの可愛さの 破壊力 は凄まじい
です。ここは手放しで褒めたいですね。正直、この部分が
あるからこそ本編と変わらない評価をしました。一枚絵に
ついてはベタですが、ラストのあの衣装で主人公の隣に立つ
椿の一枚絵ですかね。まあ、これについて文句は出ないと
思います。可愛さだけなら最初に書いた椿の方が上ですが。

音楽

本編のオープニング曲。可憐雪月花 を使わなかっただけで
なく、本作の音楽鑑賞モードにも入れなかったのは挑戦して
いると思います。本編でも屈指の良曲でしたからね。BGMは
3 つ追加されていて、本作の鍵とも言えるカグヤには専用の
BGMも用意している所は素直に好感がもてます。一方、本編で
可憐雪月花 を良い所で流す演出は多少、くどい感じがする
ものの、効果的な演出だったと思います。しかし、本作では
そう言った演出の部分では本編より劣っていたと思います。
新オープニングの TSUBAKi-IRO-KOiUTA が良くなかった
訳ではありませんし、むしろ、椿を体現しているような曲で
本作との融和性はこちらも負けていません。ただ比較対象が
可憐雪月花 なのでこれはもう仕方ないです。

キャラクター

えっと…椿は後回しにするとして、先にサブキャラクター達に
ついて書きます。後、今回は主人公と椿以外の本編ヒロインは
本編のレビューで書いた事以外で追加で書きたい事はないので
今回は省略します。サブキャラクター達は椿の姉の都子に本作の
鍵を握るカグヤ。そして、本編でしおんのになった萌生菜。
この 3 人が特に印象に残っています。もちろん本編同様に椿
との 関係性 が素晴らしかった葵や巫琴先生の影からみんなを
サポートする行動も良かったです。特に本作では朱雀院。
つまり、自分の子孫達が話の中心になるので、そういった
意味でも巫琴先生の想いは色々と考えさせられました。さて
印象に残った 3 人についてなんですが、カグヤと萌生菜。
特にカグヤは詳しく書くと ネタバレ になるので、難しい所
ですが、カグヤの印象は結構悪くないです。シナリオ上の
立ち回りだけを見ればもっと違った印象を受けそうですが
そんなに思う所はないんですよね。一方で萌生菜は少し不遇
でしたね。本編で結構好きだったので、ああいった役回りを
させられた事には思う所があります。個人的にはいっその事
葵にさせてみても面白そうだとは思いましたが、それはそれで
葵が不遇に感じるので難しいですね。本編ヒロインにさせると
もっと問題でしょうし。そして最後に都子です。本編の桜夜の
個別ルートでの立ち回りにはとっても思う所があった私には
本作で、彼女がどういった動きをするのかはとても気になって
いました。蓋を開けてみれば懸念していたような事はなく
ほっとしました。しかし、同時に強さを持て余した感じが
拭えないですね。本編の桜夜の個別ルートを見る限りでは
本気なら彼女 1 人で本作の問題は解決出来そうです。まあ
それをやっちゃうとシナリオが破綻するので仕方ないですが
もう少し戦闘描写や心情描写に工夫があればもっと魅力的な
キャラクターに出来たはずです。個人的には色んな意味で
椿のであって欲しかったんですけどね。では最後に本作の
ヒロインである椿についてです。まあとにかく本編よりも
魅力的です。今作では本編よりも 幼さ 未熟 な部分の
描写が多く感じました。だからこそ主人公に対してお姉さん
ぶってみたり、未熟な部分を見せないように立ち振る舞って
います。そんな ギャップ がたまらなく魅力的に感じますね。
椿は本質的には末っ子気質だと思っていますので、主人公に
甘える部分の 破壊力 は元々高いです。そこを普段見せている
部分との ギャップ で的確に悶えさせに来ます。それが極まった
シーンが髪をおろした立ち絵からHシーンへの流れですね。
あれはプレイしていておもわず変な声が出ましたから。多分
椿が好きな人にはたまらない場面だったでしょうね。

Hシーン

回想シーンに 椿が 6 つ収録されていますが、ボリュームと
尺を考えると 4 回半ぐらいの感覚ですね。それでも本編より
多いです。さらにスペシャルという別枠でHシーンが 5 つ
あり、こちらは椿が 1 回半分ぐらいのボリュームがあるので
椿は実質的には 6 つ分ぐらいあります。スペシャルの方は
色々と特殊な設定ではありますが、個人的には椿以外の本編
ヒロイン達の方にもう少し力をいれて欲しかったと思って
います。一方で椿には私服に戦闘服と寝巻に水着と+αと
コスチュームは豊富な上に、フ〇ラとオ〇ニーに加えて放〇
シーンまで用意してあります。個人的に本編のフリージア
よりは良かったので、そこは嬉しかったです。個人的には
もう少し……いや、長くなるのでやめておきます。とにかく
Hシーンは椿が好きな人には十分に満足出来る内容だったと
思います。

最後に一言

都子の扱い方に期待しすぎた私が悪いんです。


 
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